特許事務所には、厳しさが必要です。

所員へのメッセージ

 

特許事務所には、厳しさが必要です。

◆2009年7月全体ミーティング
おはようございます。新しく入った人の自己紹介からやりましょう。

○○と申します。よろしくお願い致します。以前は○○の知財部にいました。その後、法律事務所の特許部にいたんですが、こちらに移ってまいりました。覚える事がたくさんありますが頑張りますのでよろしくお願い致します。

本日から勤務させて頂きます、○○と申します。以前は少人数の特許事務所で特許事務をしておりました。仕事をする上で心がけている事は、明るく対応する事と正確に作業をする事と作業の意味を考えながら仕事をする事です。なりたい自分としましては、優しい自分でありたいと思っています。仕事をする上で壁を作らずにやっていけたらいいと思っております。よろしくお願い致します。

どうもありがとうございます。明るくというのは我々もみんなで大事にしていきたいですね。ただ、我々の事務所は、他の事務所より少し厳しいです。品質、スピード、そういった基準もやはり厳しいと思います。是非頑張って、しっかりとついて来てください。

昨晩、今年上半期の出願件数をカウントしました。私達の事務所では、日本のお客様から日本の特許庁への出願件数は、昨年の同期と比較しても、前半期と比較しても伸びています。今、日本の中で、そういう特許事務所はかなり珍しいだろうと思います。我々は、内部のスタンダード、納期、発明の展開、そのための能力向上、あるいは部下の育生等の要求が厳しいですが、厳しくやってきたからこそ、こういう時期でも出願件数を増加させる事ができていると思います。

もっともこの厳しい制度は、必ずしも今の経済不況を想定して作ったものではありません。それを想定していたのではなくて、これから5年後、10年後における特許業界の状態を想定して作っています。

本当にここでみんなに理解をお願いしたいんですが、弁理士は、これからもどんどん増えていくんです。過去がむしろ異常な世界で、一部の人しか仕事をできない特権社会が、法律によってできていました。その特権社会には黙っていても仕事がたくさん入る。それが過去の状態だった訳です。これは異常な状態であって、競争の中で強い所のみが選ばれて残るというのが通常の経済社会です。

特許業界も、通常の経済社会になると想定しています。世の中全体のニーズから考えれば、私もそうあるべきだろうと思います。きちんと正しい方向に改正され、社会の制度が変化していると感じています。だから、この経済の不況自体は来年とか再来年とか、どこかで終わったとしても、もっと長期の意味で我々の置かれている環境が厳しくなっていくということは避けようがない、必然です。

そう考えた時に、過去の特権社会で出来上がったあまい習慣を引き継いで特許事務所の運営をすることはできません。お客様のニーズに対して、自分達は本当に答えているかどうか、納期という観点でも、品質という観点でも、発明の展開というような付加価値を加えるという観点でも、そのための能力向上という観点でも、本当に自分が価値ある仕事を毎日やっているか見直しながら、自分自身に厳しくなって進んでいく必要がある。

そういった意味で、通常の事務所より厳しい制度を維持し続けていかないとならない。そういった中で、みんなは一生懸命ついてきてくれている訳で、本当に、皆のお蔭で、今年の日本出願への受任件数の増加を成しえたと思っています。

なので、ちょっとうちの事務所って大変みたいだなあって思うことはある、と思う・・・あると思うけれども、事務所がしっかりと力をつける、これは個人個人にしっかりとした力、あるいはしっかりとした意識を育てるという事で、それはみんなの側から見たら自分がしっかりした力を得ていく、本当に勝っていける意識を自分のものにしていく、そういう事ですから、しっかりとついてきて欲しい。

環境的には大変な時ですが、しっかりと力を合わせて頑張っていこう。

解散。


龍華 明裕
  

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