採用面接に勝つ

2006.12.21
ほとんどの人が一度は経験する採用面接。どうすれば内定を獲れるのだろう、と誰もが考えることでしょう。・・・答えは「とにかく採用側に質問をすること」だと思います。

採用側は時と場合により、求める人材が違います。例えば、抱えきれないくらい仕事があって、クライアントに「早く納品して欲しい」と言われている時、求める人材は仕事を早くさばける人材です。
そんな時に、採用面接で「私は仕事のスピードに自信があります」というアピールをしたら、とても効果的ですね。反対に「私は新規のクライアントへの営業ができます」というアピールは、力を発揮しないと思います。本人のやりたいこと・やれることと会社の方向性が合わないと、採用の可能性はぐっと落ちてしまうのです。

会社の方向性を知るには、採用側に質問をすることです。では実際、どんな質問をすればいいのでしょう。
自分のやりたい仕事が明確な人の場合は、希望の部署やチームの仕事が本当に自分の希望に沿ったものかを訊ねることです。「御社の今後の戦略は?」「それに必要なのはどのような人材ですか?」という質問が考えられますね。そして、会社の意向と自分のやりたい仕事がぴったり合っているとわかったら、その仕事を選べばいい。
望む仕事が抽象的な人の場合、質問としては「この仕事で自分の力をどう生かせばいいでしょうか」などと聞くといいでしょう。
こう書くと「自分のスキルを売り込まなくていいのか」と不安がる人もいると思います。確かに、自分アピールすることは大切です。ただ、逆の立場に立って、ご自身が一方的に売り込みをされたとしたら、どう思うでしょうか。
例えば、発明をして特許を取るべく、弁理士を呼んだ。それなのに、彼は延々と自分の略歴を披露するだけで、発明について深く聞いてくれない。こんな人に仕事を任せたいとは思いませんよね。面接でも同じです。自分の略歴やスキルを一方的に披露し、質問ができない人には、あまり魅力を感じないものです。
質問のスキルは、自分の経歴を語るより、ずっと高度なスキルだと思います。

逆に、質問をして相手のニーズを探る人には好感を持ちます。なぜなら、質問は「相手の役に立ちたい」という思いから生まれるものだからです。
お店を経営している母親があなたに「お店をたたみたい」と相談してきたとします。さすがにここで「私は今こんな仕事をしたい」と自分の話をする人はいないでしょう。ほとんどの人が「なぜお店をたたみたいの?何か役に立てることはない?」と質問すると思います。そう訊ねざるを得ないくらい、あなたは母親の役に立ちたいと思っているからです。相手のために仕事をしたいと思ったら、自然と質問形になってしまうのです。それは採用面接でも同じ。質問をすることは「私は御社の役にたちたい」という姿勢の現れです。そしてまた「自分の人生を真剣に考え、成功する方法を知っている」というアピールにもなるのです。自分の未来に向かって意欲ある人は、意図せずとも質問をするものだと思います。

相手に「何が必要なのか」と質問をしつつ、自分に必要なものを考えられる人は、とても前向きです。前に進むためには、「何が求められているか」を知る必要がありますから。そんな前向きな人を、RYUKAでは採用したいですね。