外国へのパリルート出願とPCTルート出願
1.パリルート出願
各国の言語ごとに翻訳費用が発生します。英中韓、以外へは英語に訳してから現地語に訳すので、翻訳に長い時間を要します。このため出願期限の2月前までにご連絡下さい。
2.PCTルート出願
・台湾と一部の南米諸国等へはPCTルートで出願することができません。
・30月経過後にも移行できる国があります。
3.PCTルートにおける国際段階での手続
4.PCTルートのメリット・デメリット
(1)デメリット: パリルートと比較して約40万円費用が増加します。ただし、
①EPOへ出願する場合は、EPOの国際調査を受けることにより増加額が半減します。
②JPOの審査結果とEPOの国際調査報告に鑑みて予め特許請求の範囲を補正すると、
各国での拒絶理由が減るので合計額が却って小さくなる場合もあります。
詳しくはEPOによる国際調査と国際予備審査の活用をご参照ください。
(2)メリット
①各国出願の先延ばし
翻訳費用、現地代理人費用、当所費用等を先延ばしできます。国際調査報告と、マーケットの状況を見た上で
各国へ移行するか否かを判断することができます。
これにより不要な出願国を減らすと合計費用が下がります。
②補正の機会
国際段階で、特許請求の範囲を「補正」してから各国の審査を受けることができます。
③緊急策
日本語で出願をできるので、緊急の外国出願として利用できます。
④国内優先権
日本出願に内容を書き足してPCT出願した場合、「国内優先権」によって日本出願を取り下げPCT出願に
一本化することもできます。元の日本出願に記載されていた内容のみから成る請求項は日本出願の日に出願さ
れていたものとして扱われます。