Jr.パートナー 山中 信弘
Nobuhiro Yamanaka

資格・役職

第9国内技術部リーダー
弁理士/2012 特定侵害訴訟業務付記
理学博士/1999

取り扱い分野

特許
電気・電子・ソフトウェア/機械・光学

略歴

東京大学 工学部 システム量子工学科 卒業
東京大学大学院 理学系研究科 物理学専攻 博士課程 修了

1999年Ph.D(物理学)取得。東京大学(学振)、宇宙科学研究所(現JAXA)、理化学研究所を歴任し、多価イオン、反陽子原子、反水素原子等の原子物理の理論に従事。2012年弁理士登録。

研究内容
放射線医療に関わる基礎物理に関心を持って原子物理の理論研究に従事してきました。東京大学大学院理学系研究科の博士課程(1996年4月~1999年3月)では宇宙科学研究所(現JAXA)に在籍し、多価イオンの研究を行いました。複数の電子を有する多価イオンの原子構造において、原子核のクーロン場中に束縛された複数の電子が織り成す多電子相関の振舞いをMulti-Configurational Hatree Fock法により解明しました[1-6]。また、電子が原子核に強く束縛されると原子核を無限に重い点電荷と近似することができないため、原子核の有限質量、有限体積、及び内部分極の自由度による原子核効果を、相対論効果、量子電磁気学(QED)効果とともにQEDの枠組みにおいて記述し解明しました[7-9]。そして、学位論文「多価イオン構造における原子核効果と電子相関」を発表しました。学位取得後、日本学術振興会(1999年4月~2002年3月)、理化学研究所(2002年4月~2005年3月)、東京大学(2005年4月~2006年3月)では「反陽子を用いた反物質科学」「反水素原子の分光」等の科研費プロジェクトに参画し、1つの電子に代えて電子と同じ負電荷を有し且つ陽子と同じ大きな質量を有する反陽子を含むヘリウム原子の精密構造計算を通じて「反陽子ヘリウム原子の超微細構造とCPT対称性の精密検証」を研究しました[10]。また、陽電子、反陽子、及び反水素原子といった反粒子或いは反物質原子のダイナミクスの理論枠組みを構築して「クーロン三体ダイナミクスの精密理論」「反水素原子生成の理論」を研究しました[11-20]。

《ひとこと》
特許権の効力は必ずしも十分ではありません。発明のエッセンスだけを盗んで異なる技術を創作する模倣行為は合法だからです。そのような合法的模倣をも排除する良質の特許明細書を作成することに努めて参ります。

休日の過ごし方

弁理士試験のゼミを主催しています。本年(令和1年)は受験生25名全員合格しました!
受験生及びOB48名集めて講演会(私が講師をしました)及び忘年会を開きました。