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事務所説明会

RYUKAの業務や文化をより深く理解していただけるように、弁理士・特許技術者・翻訳者・特許事務員向けの事務所説明会を開催いたします。受験勉強中で、将来の応募を検討してくださっている方も、お気軽にご参加ください。きっと力になると思います。

【日程】 2022年12月1日(木) 6:00-7:00 p.m.(日本時間)【終了しました】
【場所】 オンライン(Zoom)
【内容】 ・ 特許事務所の環境とRYUKAの戦略(所長 龍華明裕)
・ フリーディスカッション(質疑応答)

知的財産権の重要性が高まった

通信ネットワークと国際交流の発展により、各国の技術格差が急速に縮まっています。現代では、新たな製品を開発しても、近隣諸国の企業にすぐに同等な製品が作られてしまいます。このため製品を特許で守ることの重要性が高まりました。世界中で繰り広げられたApple v. Samsung訴訟が、その一端を示しています。この傾向はこれから加速します。通信ネットワークと国際交流の発展が、加速するからです。

自社出願と、国際競争

特許の重要性は高まりましたが、必ずしも日本の特許事務所がその恩恵を受けたわけではありません。特許の重要性が高まると共に、大手企業は独自に特許を取得する力を蓄えたからです。また企業のみでなく特許業界でも、国境を超える競争が始まりました。

特許事務所は二極化した

このため特許事務所は二極化しました。企業内コストより安価に業務を提供する特許事務所と、企業が自分達だけで行うことのできない付加価値を提供する特許事務所です。大企業ほど前者を、小企業ほど後者を必要とする傾向があります。そして圧倒的多数の出願が前者の特許事務所によって行われるようになりました。しかし大手企業に対しても付加価値を提供し続けている特許事務所が、一部存在しています。私たちも、そのような付加価値を提供することを大切にしてきました。

どのような付加価値を、どうやって提供し続けるのか?

弁理士が資格に守られ大切にされた時代は終わりました。この状況の中で、どうしたら社会に付加価値を提供し続けることができるのか? 使える弁理士を超え、活躍する弁理士になることができるのか、それを予め良く考えておく必要があります。前者の弁理士と後者の弁理士では、仕事への意識、自分自身の価値認識、ひいてはお客様に対する意識などが、最初から大きく異なっているからです。RYUKAでは・・・

事務所説明会応募フォーム

事務所説明会の申し込みは下記フォームよりご登録下さい。

将来の転職を考えられている方もご参加頂けます。(秘密厳守致します。)

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出身大学・学部・専攻(必須)
特許業界経験(必須)
経験分野(いくつでも)(必須) 半導体デバイス半導体プロセス電気材料電気電子通信ソフトウェアファームウェア制御画像処理光学機械その他

その他の場合は経験分野をご記載下さい。

興味のある(希望する)職種(必須)
年齢(必須)
弁理士資格(必須)
弁理士資格取得年
※受験中の方は、取得予定年を記載してください。
TOEICスコア
職歴
弊所をどこでお知りになりましたか?
備考

事務所見学会 Q&A

所長が、開発者から特許業界へ転身した理由を教えてください。

私にとって、一番重要だった判断のポイントは、本当にその人生が最高に楽しいのか?ということです。「楽しめる」というのを真剣に追求するのは、結構難しいものです。「楽しめる」ためには、自分のやっていることに対して、これは最高だ!と言える必要がある。ですから、これは最高だ、本当に価値のあることだと思えるかどうかを考えました。つまり、特許が本当に世の中の役に立つのかを考えたんです。
開発をやり始めた時、特許は技術の利用を制限する悪癖なんじゃないかと思っていたことがあります。ですが開発をしていくうちに、そうではないことが分かりました。
例えば、製品を分解してみると、ひとつの製品の中には、それを支える製品や部品が沢山つまっていることが分かります。製品は、多くの企業の技術や、協力関係によって生み出されているんですね。
どうしてそんなことができるのか、背景をきちんと考えてみると、それは開発されたそれぞれの技術が、特許で守られているからなんです。特許で守られているからこそ、各企業は安心して他の企業に技術を提供できる。きちんと住み分けが守られているからこそ、企業間の協力関係が生まれ、ひいては世界中の協力関係がバックから支えられている。だとすると、特許は本当にすばらしいものだと感じたんです。
例えば国と国の関係を考えると、各国で産業や強みにそれぞれ違いがあるからこそ、そこで貿易や協力関係が起きる。それは企業でも同じことです。それぞれの企業がそれぞれの強いところを伸ばして、企業間に違いがあるからこそタイアップしていくことができる。特許はそれを促進するんです。これはやりがいがあるなと思って、特許業界に入ることを決めました。

しっかりと教育が行なわれている印象を持ちましたが、実際どれだけ手をかけているのでしょうか?

私自身、一日の8割は誰かに何かを説明しています。各リーダーも同様です。リーダーの仕事のほとんどは、教えることに費やされます。
例えば自分ひとりで経験して学ぶのと、誰かが教えてくれて、実践してみて、議論して学ぶのとでは、5倍くらい成長の差がつきます。そうすると、年間10%だった成長率は、50%になるということです。
ただ、私達は「ちゃんと考える」ということに対して厳しい部分があります。残念なことに、特許業界にはあまり考えないで仕上げるという考えの人もいますが、それはRYUKAでは許容されません。最初は大変でも、ちゃんと考えるということを2年くらいやり通した人は、しっかりとした考え方が身につきます。
特許事務所の成長=所員の育成ですから、所員の成長のスピードが速ければ、その分事務所も速く成長します。

主に、どんな教育が行われるのでしょうか?

私達の教育の目的は、明細書を作成するテクニックを教えるのではなく、思考力を鍛えることです。思考力とは、「この場合にはこのフローだ」という思考フローの知識や、従来技術や過去の例といった知識を使う習慣の強さにすぎないんです。ですから思考力は、きちんと育成に取り組めば、効果的に鍛えることができます。

自分自身を成長させたいと思った時、どうしたら成長できるでしょうか?

自分で自分を奮い起こすために重要なのは、未来に活躍できているイメージを持つことです。現在の能力や収入が低かったとしても、大切なのは未来にどうなれるかということですから。
RYUKAのキャリアプランは、イメージを作りやすいようにと作成されたものです。トレーニーから始まって、これができたらエンジニア、これができたらアソシエイト、コンサルタント、ジュニアパートナー、パートナーと、かなり具体的に、数字で見えるようになっています。こういった明確なイメージが、所員の成長を大きく加速させていると感じています。
キャリアプランは自分の成長速度と向き合うものですから、他人との関係は含まれていません。相対的なものではないんです。所員の中には目標を積極的に、チャレンジングに持ってくれる人から、そこそこの程度で持ってくれる人まで色々ですが、それぞれ着実に成長してくれていると感じています。

アウトプットのクオリティはどう保っていますか?

マネジメントの原則として、松下幸之助さんは、「任して任さず」という言い方をしています。たとえ担当者が完結させていいレベルの内容でも、ちゃんと見る。「任せる」と「放任する」は違うということです。

事務所の方向性として、プライオリティをどこに置いていますか?

自分自身、あるいは組織体として、どれだけ学ぶことができるかがひとつの基準ですね。ただ、学ぶということは、範囲がとても広いものなんです。クオリティコントロールひとつとっても、学ぶべきことは沢山ある。半年間、一年間でどれだけ前進して、アドバンテージを取っていけるかが一番大きな基準ですね。
例えば比較的単純な特許出願を大量にこなせば、比較的簡単に事務所を大きくすることができるでしょう。ですが、実力がつかずに事務所だけ大きくなることが恐い。もうひとつは、そこにやりがいや面白みを感じられない。それを面白いと思う人もいるでしょうし、否定する気はまったくないですが、自分のやりたいことではないですね。常に学び続ける組織体でありたいと思っています。