根木 利和
Toshikazu Negi

資格・役職

弁理士/2016 特定侵害訴訟業務付記
博士(理学)/2009

取り扱い分野

特許
電気・電子・ソフトウェア/機械・光学

略歴

東京理科大学 理工学部 物理学科卒業
東京都立大学大学院 理学研究科 物理学専攻 修士課程修了
総合研究大学院大学 高エネルギー加速器科学研究科 素粒子原子核専攻 博士課程修了

研究内容

  • (1)学士課程では、原子核物理の研究室に所属し、多体系の素粒子の生成・消滅及び相互作用を記述する理論である場の量子論の基礎的内容についてレビュー的な卒業研究を行いました。

  • (2)修士課程では、場の量子論、素粒子標準模型を超えた理論の候補、超対称ゲージ理論等についての書籍及び論文を読み、修士論文としてN=2の超対称QCD(量子色力学)に関してのレビュー論文をまとめました。この間、北里大学一般教育部物理学単位において、実験非常勤助手の経験もあります。

  • (3)博士課程においては、量子重力理論の候補として知られる超弦理論の研究を行いました。特に、IIB型の超弦理論に関して非摂動論的効果を取り込んだ定式化として知られるIIB型行列模型(IKKT行列模型)の頂点演算子に関する研究を行いました。頂点演算子は、超弦理論の低エネルギー有効理論に現れる素粒子の行列模型に現れる場の表現に相当します。当時、先行研究として、超対称Wilson loopから、超対称変換の生成子を作用させた展開を行うことにより、頂点演算子を得る手法が知られていました。私は、共同研究者とともに、超弦理論の閉弦及び開弦に現れる頂点演算子に含まれる場に対して、円板状の世界面における多点関数を計算し、演算子積展開を行うことにより、先行研究と同様の頂点演算子が再導出されることを確認し(Y. Kitazawa and T. Negi, “Vertex operators of Type IIB matrix model via calculation of disk amplitudes,” Nucl.Phys.B 817 (2009) 76-116)、日本物理学会での発表及び高エネルギー加速器研究機構における研究会での発表等の業績があります。

  • (4)博士課程修了後、高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所協力研究員として、任期満了に至るまで超対称ゲージ理論及び超弦理論の研究を行いました。

《ひとこと》
お客様のご要望に対し、期限の中で最善の提案が出来るよう尽力致します。