欧州特許庁（EPO）：庁書類の郵送期間猶予（10日ルール）廃止

１．従来の10日ルール
　従来、欧州特許庁（EPO）から送付された書類は、発送の10日目に送達されたとみなして（EPC規則126(2), 127(2)）（１０日ルール）、みなし送達日から応答期限が計算されていました（131（2））。

2. 改正規則
　2023年11月以降は10日ルールが廃止され、代わりに書類の発送日、すなわち書類に記された日が送達日とみなされます。　新規則は、庁書類の日付が2023年11月1日以降の書類に適用されます(Notice from the European Patent Office dated 6 March 2023 のV参照)

３．郵便送達の場合
　新規則は郵便送達（127条（2））にも適用されます。たとえば2023年11月16日付けで4か月の期限を設定した書類が、2023年11月20日に郵送で出願人に送達されたとしても、期限は2023年11月16日から起算されるのでご注意ください。