知識や意見のぶつかり合いから新しい知恵が生まれます

所員へのメッセージ

 

知識や意見のぶつかり合いから新しい知恵が生まれます

◆2007年5月事務所見学会 ~新しい知恵を作り出す~

自分の頭の中だけではなかなか前進しない場合であっても、他人と触れ合うことによって、そこで知識の交換や意見のぶつかり合いが起こることによって、新しい知恵が生まれるものなんです。

米国の特許事務所で3年ほど働いていた時に感じたのですが、米国と日本では、仕事をする中での他人との情報交換の仕方が根本的に違っています。
米国では、日常的に知恵の創発が行われています。「僕はこう思う。」「いや、僕は違う。こう思う。」という会話が常に行われ、その会話の中で新しい知恵が生み出されているんです。

従来の出願フローでは、発明者が発明の提案書を作り、それを特許事務所に持ち込んで出願を行います。日本の発明者は、会社から「●件の発明提案書を作ってください。」と言われ、それをひとりで一生懸命作るわけです。
一方米国では、発明の提案書を作る中にも、ちゃんと仲間同士の情報の交換と会話が行われます。ひとりの発明者が自分だけで考えた発明の提案書と、何人かで 知識をぶつけ合って生まれた発明の提案書とでは、発明の次元が異なる。後者の方が、圧倒的に未来型の、将来価値が高くなる発明が生まれます。

日本では、意見の交換をすることが文化的に困難ですから、価値の高い特許を取得しようと思ったら、知識のぶつかり合いによる知恵の創発を手法により補う必要があります。
発明者に「発明提案書を作ってください。」と言って座って待っていても、価値の高い特許は生まれてきません。私達が行っている特許ビジュアライゼーションは、これを補うためのものです。
特許ビジュアライゼーションのポイントは、やはり知識と知識のぶつかり合いです。ミーティングを開いて、「発明についてお話しください。」と言っても、発 明者からは何も出てきません。ですから、事前に実例やマーケットの調査を行い、こちらから情報や質問をぶつけていきます。
例えば、「実は調査を行ったところ、こんな特許があったんですが・・・。」と紹介する。そうすると、「こんなのが特許になってるの?それだったらこっちの 技術の方がいいよ。」という話が出てきます。これは、発明提案書が作られるのを受身で待っているのとは、まったく違うレベルの発明が出てきます。そこには 情報に基づいて一生懸命考えるというプロセスがあり、「じゃあ、こんな方法はどうだろう。」「いや、こんな方法もある。」と会話するプロセスがある。意見 のぶつかり合いは新しい知恵を作り、それが価値の高い特許を生み出すのです。

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