論文解答時に意識したこと(特許法・実用新案法、意匠法)

2020.10.23

 皆様こんにちは。RYUKA国際特許事務所の和田でございます。
 今回より11月の論文必須試験まで、私が受験した時の論文直前対策についてお話しします。論文必須試験まで残り2週間。私はその時期、過去問や答案練習を実際に解く訓練を中心に行い、基本事項や青本の記載の確認は、隙間時間を使いました。論文の問題は、科目ごとに出題のスタイルが違いますので、以下科目ごとにお伝えします。

 1.特許法・実用新案法
 1問60分の割には小問数が多く、時間との戦いです。ただ、小問のひとつひとつは決して難しくないと思います。早く正確に解くことを意識して演習に臨みました。
 120分の使い方として、「一問答案構成→全文書き、その後もう一問答案構成→全文書き」とするか、「始めに2問答案構成した後、残りの時間で2問全文書き」とするかで分かれるかと思います。私は後者で臨みました。考える段階と書く段階との切り替えを1回にすることで、効率的に解答できたと思います。
 全文書きの時間に答案構成を修正する時間はありません。最初の答案構成の時間で書くべきことを出し尽くし、答案用紙に書き込む間に思いついたことは書かないくらいの割り切りが必要だと思います。どの科目でも言えることですが、特許法・実用新案法は特にそう思います。答案練習や本試験にて、過去何回か書き込む間に思いついた事を書いた、又は答案構成を修正したことがありましたが、良い結果になりませんでした。
 答案の分量ですが、答案用紙裏、3ページ目の半分くらいでも、特許法・実用新案法は合格点が取れます。多くても3ページいっぱいくらいでした。それ以上は書けませんでした。

 2.意匠法
 特許法・実用新案法は設問ごとに解答すべきですが、近年の意匠法は問題文が短く、小問がない場合も多いです。したがって、自分で項目を立てねばなりません。しかし、短い問題文の中に必ず書くべき項目があります。答案構成の最初に、問題文の中から書くべき項目を抽出し、それを基に項目を立てることを意識しました。
 平成28年の論文本試験、この手の形式の対策を怠っていた私は、試験会場で当惑し、手が止まったことを未だに覚えております。その年は他の科目が合格点だったものの、意匠で失敗して論文不合格でした。
 問題文を基に大まかな項目を抽出した後、何を書くべきか。意匠法の基本事項で十分と思います。趣旨・定義・要件・効果など、問われた際にすぐ引き出せるようにしておきたいところです。
 答案の分量ですが、90分1問の割には少なかったです。合格した年も3ページと少しくらいでした。

 商標法については次回投稿いたします。10月30日(金)に投稿予定です。